普段何気なく車で通過するトンネル。
山間部はもちろん、都市部でも見ることができます。
そんな、私たちの生活に溶け込んでいるトンネルですが、
様々な工夫がなされているんです。
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照明がオレンジ色
簡単に言うと、電気代節約との排ガス対策のためです。
オレンジの照明は、低圧ナトリウム灯と呼ばれるもので、
古くから使われています。
低圧ナトリウム灯は、オレンジ色の光を発し、視認性に優れ、
水銀ランプと比べ電気代が安く、寿命が長いという特徴があります。
特に視認性については、オレンジ色の光は、排気ガスや
ちりの影響を受けにくく、トンネル内に排気ガスなどが
充満しても視認性が落ちません。
しかし、現在ではトンネル内の換気システムなども設置され、
また車自体の排ガスが少なくなっているため、
低圧ナトリウム灯よりも寿命や電気代コストに優る
蛍光灯やLEDが採用されることが多くなっています。
しかし、蛍光灯は気圧が低すぎたりすると明度が下がる
欠点があるので、いまだに低圧ナトリウム灯のところもあります。
断続的に照明が切れている
トンネルを車で走っていると、ところどころ照明が
消えていているのに気づいた人もいるかと思います。
これは、故障ではなく意図的に消しているのです。
トンネル内の照明は、入り口・内部・出口の3つに
大きく分けられます。
トンネル内部をより視認しやすくすること、
障害物を発見しやすくすることなどを考えられ、
その目的にあった配置や器具が設置されています。
照明がなければ、トンネル内は基本的に真っ暗です。
実際はトンネルに照明が設置されているので、
真っ暗ではありませんが、その照明が部分的に
消えていることがあります。
これは安全のための工夫として消しています。
トンネルの中の明るさを外の明るさと出来るだけ
合わせるために調整し、トンネルから出た時に、
目がくらまないようにしています。
暗いところから急に明るいところに出て、
まぶしくて目が開けられないって経験、
誰もがしたことがあると思います。
運転していてトンネルから出たら、
目が開けられないとなったら、運転手も周囲の車も
非常に危険です。
そこで、トンネル内の照明をところどころ消灯することで、
外との明るさと近くなるように調節しています。
通常、入口では徐々に暗く、出口付近では徐々に
明るくなるように調整されています。
入り口が斜めになっている
最近、多く見るようになった入り口が、
斜めになっているトンネルにも理由があります。
トンネルの入り口を斜めにすることで開放感が増し、
トンネルへ進入する際に感じる圧迫感をなくす効果があります。
ドライバーが圧迫感を感じると、スピードが下がり、
渋滞が発生します。
入口を斜めにすることで、渋滞を抑えたり、
運転手の不安やストレス、疲労感を押さえる効果があると
考えられています。
この構造は、以前からも採用されていましたが、
新東名を建設するころから多く採用されるようになりました。
近年、ドライバーの心理を考え、安全に運転するための
工夫が多くされるようになっています。
最後に
このようにトンネルには安全に配慮された工夫が
多くされています。
特に勾配やカーブが少ない一方で、
トンネルが多くなっている新東名では、
ドライバーの心理的負担をなくし、
事故につながらないように配慮されています。
今後、新しい道路ではドライバーのために
多くのことが考えられていくことでしょう。
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