車に乗る場合、
どの席に座ったら安全でしょうか?
一般的に一番危険なのは助手席で、
安全なのは運転席背後の後部座席と
良く言われます。
確かに20年前の常識であれば、
その通りでした。
しかし、
現在では助手席には
必ずエアバックが装備され、
後部座席にもエアバッグが
装備されている車もあります。
また、ボディーの形状は多様化し、
事故も正面衝突だけではありません。
しかも死亡者の多いのは助手席よりも
後部座席とも言われています。
さて、どの席が一番安全なのでしょうか?
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一番危ない席
車の装備によって変わる可能性もありますが、
一般的に見晴らしの良い助手席が
一番危ないと言えます。
車が衝突した際、
フロントガラスを突き破り
外に放り出されるかもしれません。
シートベルトをしていれば、
それを防いではくれるものの、
フロントガラス等に激突する可能性は残ります。
車両の形にもよりますが、
ボンネット部分が短い場合、
衝突の衝撃を吸収しきれずに
助手席をつぶしてしまい、
足元がつぶれる可能性もあります。
また事故の瞬間、
ドライバーは危険回避の行動をとります。
この時、ドライバー自身が
助かる方向へ反射的にハンドルを切ることが多く、
結果助手席側が最初に衝突します。
安全な席
今も昔も安全な席は、運転席の真後ろ、
またさらに後ろがあるのなら後ろの席です。
ドライバーが危険回避行動を
とったとしても危険性が増すことは
ありません。
フロントガラスへの
激突の可能性は低く、
正面からの衝突の場合でも
足を潰される危険性も低いでしょう。
その次に安全なのは、
助手席の後ろです。
ビジネスのシーンでは
大切なお客様は運転席の後ろに座り、
接待する側は助手席に座ります。
一番安全であるとの理由からです。
しかし、
たとえ運転席の後ろの席であっても
シートベルトをしていなければ
危険性は高まります。
「後部座席は安全」は間違い!
警察庁の調べで、
2016年度もっとも
死亡者の多かった座席は後部座席、
次いで運転席、助手席となっています。
この傾向は2006年以降、同じで、
一般的に言われている「後部座席は安全」は、
間違いなのでしょうか?
運転席、助手席のシートベルト着用は
安全対策の常識として定着しつつあり、
着用率が90%を超えています。
それに対して後部座席は
たったの36%です。
シートベルトを着用していないと・・・
後部座席乗員の致死率が
着用時の4.8倍にあがり、
後部座席乗員の車外放出の危険性が
着用時の16倍に上がるそうです。
また、後部座席乗員が前席乗員の
頭部に重傷を負わせる確率が
着用時の51倍に上がります。
これらが原因で、
「後部座席は安全」ではないと
言われています。
以上、一番安全な席について
ご紹介しました。
一番安全と言われている後部座席でも、
シートベルトをしていないと
致死率が上がります。
シートベルトを着用するのに
時間はかかりませんし、手間もかかりません。
また、シートベルトをしていても
邪魔になることは一つもありません。
自分と大事な人を守るためにも
後部座席でもシートベルトを着用しましょう。
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